カテゴリ:旅( 29 )

フランスでは7月14日は革命記念日(パリ祭)という祝日。今年のその日私はアルルにいた。
パリ祭ではエッフェル塔に大きな花火が上がることが有名だが、アルルでもその日は花火が打ち上げらる。ホテルのマダムにそう聞いて、ようやく暗くなった夜10時少し前にホテルのすぐ近くのローヌ河の土手に上がってみた。

土手の上にはすでにたくさんの人が集まっていた。ほとんどが家族連れやカップルばかり。ひとりで居るのは私だけ。アジア人の姿も他には見えない。
フランス語で賑やかにおしゃべりしている人々の中にひとりポツンといるアジア人は少々浮いていた。「このひとなに?」と思われているのではないかと、なんだか居心地悪くなってきた。そもそも花火大会はひとりで来るものではないかも。

後で考えてみると、フランス人も話をしてみれば結構みな普通にフレンドリーなので、英語でいいからなにか話しかけてみたら、多少の会話も弾んだかもしれない。
しかし、その時はそんなことは思いいたらず、気まずい気分のまま待つこと40分。やっと花火は始まった。

日本のものに比べたら、どうせ大したこないだろうとたかをくくっていたが、意外とバリエーションがあった。なにより、私の立っていた場所の真向かいの河の対岸から打ち上げられていたので、頭上に降りかかるように上がった花火はなかなかの迫力だった。
回りからは"Oh la la!"という声が上がる。「たまや〜」ではなく、"Oh la la!"だ。おそらくこんな風に花火をみることは、もう二度とないだろう、などとシミジミした。

三脚を持っていなかったので花火の写真は撮らなかった。でも、それでよかったかもしれない。
きらびやかな時間は15分くらいであっけなく終わってしまった。けれど、そのすべてをしっかりと眼で見ていたので、1ヶ月経った今も記憶の中に鮮明に残っている。

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by cactusflower | 2014-08-16 23:04 |
アルルに続き、パリに4泊しました。
アルルの旅があまりに楽しかったので、そのまま日本に帰ってもいいくらいと思いましたが、来てみるとパリはやっぱり素敵なところ!
こちらでも美術館やギャラリーを回りましたが、3日半ではとても回りきれません。
写真展では、ヨーロッパ写真美術館とジュドポム(現代美術ギャラリー)に行きましたが、どちらも日本では見たことのないパワフルな展示。説明しようにも言葉がうまく見つかりません。ただただ、来てみないとわからないものだな〜と思うばかり。
ロダン美術館で、メイプルソープの写真がみられたのもラッキーでした。

この3日間のパリは予想外の猛暑で歩き回るのはツラく、ついつい公園で涼んでしまいましたが、それもまたいい思い出になるかと。
行きたいところはまだまだありますが、それは次の機会にとっておくことにして、帰路につきます。

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by cactusflower | 2014-07-19 23:35 |
南仏のアルルという街に来ています。
ここで、毎年7月から9月までRecontres d'Arles(アルルでの出会い)というフォトフェスティバルが行われていて、それを観たくてやってきました。
特に7月の第一週はオープニングウィークとして様々なイベントが開催されています。
私はこのオープニングウィーク残りあと2日というところからのアルルで入りでしたが、欧米で写真に関わるキューレーターやエディターに写真を見てもらえるフォトフォリオレビューやスライドショーなどに参加することができ、フォトフェスの雰囲気を満喫しました。

そして、滞在3日目からアルルの旧市街内で行われている写真展を観て回り始めたのですが、これがまた素晴らしい! 街の美術館やギャラリーだけでなく教会や中世の邸宅などを会場に、ドキュメンタリー、著名人のポートレート、コンテンポラリーなど、多様な写真が展示されています。
また、展示方法も様々です。オーソドックスなものもあれば、会場を暗くして受付で渡されたサーチライトで照らして壁の写真を観るもの、暗くした場内に音響をくわえて臨場感を高めているもの、などなど。もう私にはどれも新鮮で刺激的でした。

中世の教会の建物の中でキッチュなコンテンポラリーの写真を観て、その教会の回廊や屋上で座って風にあたって休みながら、周囲の建物や人々を眺めて。もう、この上ない幸せを感じます。
また、写真展の合間に広場の大道芸を見たり、教会の礼拝堂に入って雰囲気に浸ったり。
雰囲気のいいカフェやレストランがたくさんあるので、もちろん食事も楽しめます。
バカンスを楽しみながら写真を楽しむ。なんて贅沢な時間の過ごし方でしょう。
思い切って来てよかった〜、と満足感に浸りながら、さて今日もまた一日街を歩きます!

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by cactusflower | 2014-07-14 15:17 |
キューガーデンズの翌日は、コッツウォルズ地方を訪ねた。
イングランド中心部の丘陵地帯に、小さな村が点在している地域。交通機関があまり発達しなかったので開発の波から取り残されていたらしく、今も昔ならではの風情を残している。
ライムストーンという特産の石を積み上げた、古い家並みが残っている。

昨日までの晴天と打って変わって、この日は深い霧に包まれていて、とても幻想的な風景が広がっていた。
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ところで、ロンドンの市内やガーデン、そしてこのコッツウォルズでよく見かけたのが、赤い実をつけた樹木。晩秋で色のある花など無いこの季節に、真っ赤な実はとても良いアクセントになっていた。
日本でも冬の庭にはナンテン、千両(万両?)などの赤い実がよくつかわれるが、イギリスのそれはもっと真紅に近い赤だったように思う。もしかしたら東京と比べたら寒い気候のせいだろうか。
そして、時には3~4メートルはあろうかという大木にギッシリと赤い実が付いていて驚いた。

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一番印象的だったのが、ブロードウェイという村で見たこの家。
小さな庭で他に目立った植物は無い。けれど真っ赤に実をつけた木が、とてもインパクトのあるシンボルツリーとなっていた。この地方独特のライムストーンの家との相性も素晴らしい。
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おそらくは計算しつくされたこの植栽。イギリスの園芸の真髄を観たような気がした。
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by cactusflower | 2011-12-05 22:57 |
イギリスと言えばイングリッシュガーデン!
植物大好き、園芸大好き、ガーデナーのはしくれの私には、花の咲き乱れるイングリッシュガーデンを訪ねることは長年の夢。しかし、今回の旅はなにせ11月。もう秋も終わって冬枯れている季節。憧れの有名庭園は10月末でクローズしているところが多いようだ。

それでも一か所くらい"ガーデン"と名のつくところに行ってみたい!、とキュー・ガーデンズ(Royal Botanic Gardens, Kew)を訪ねてみた。大英帝国時代にプラントハンターと呼ばれる人たちが世界中を旅して集めてきた、世界の植物を保存している王立植物園だ。

泊っていたホテルから地下鉄を郊外電車を乗り継いで50分ほど。周囲は閑静で素敵な住宅地だが、庭園の広さは120ヘクタールもあるらしい!

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訪れたのは開園直後の10時頃。この時期は陽が低いので、木立の向こうから朝日がさし込み美しい!
緑の芝生の朝露が光って、キラキラしている。
(イギリスの芝生は日本のものとは種類が違うので、冬も枯れずに青々としている。)
もううっとりするほどの眺めだ。その場に自分がいる幸せをかみしめた瞬間だった。
花が咲き乱れる庭園もあこがれるけれど、紅葉の美しい晩秋の風景もまた素晴らしい。それにハイシーズンを外しているから何しろ人が少なくて、その場所を独り占めできる。

嬉しさをかみしめながら歩く、歩く。もう永遠に歩き続けられる気分だ。

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向こう側はテムズ川に面していた。
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木がとにかく大きいので、落ち葉の量も大量だ。ずいぶん厚みのある絨毯になってるみたい。
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ランチタイムを挟んでも、3時間以上歩いてもうクタクタ。
最後の方には、延々と続くグラスガーデンやらロックガーデンやらが現れたが、もう集中力が途切れてしまった。

とにかくカフェでコーヒーを飲む。そしてその後はショップで楽しいお買いもの。
秋晴れの日の小旅行を満喫した。
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by cactusflower | 2011-12-04 21:34 |
11月の半ば、一週間ほどの休みが取れたのでロンドンへ行ってきた。
初めてのロンドン、初めてのイギリス。
イギリスは、いつか年をとって十分時間がとれるようになったら、ゆっくり庭園めぐりなどしてみたいと思っていた場所。けれど今行こうと思いたったのは、もう充分年をとったということか(笑)

とはいえ、今回はたった一週間なので、いつの日かロングステイをする日に備え、まずは下見としてイギリスの玄関口・ロンドンに行ってみることにした。

初めてのロンドン。東京やニューヨークともどこか違う。中心部は歩き回るにはちょうどいいサイズのよう。適度ににぎわっていて、危険な雰囲気はあまりない。旅行者としてすんなりと溶け込める街のように感じた。

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by cactusflower | 2011-12-04 02:22 |
休みをとって短い旅行に行った。
行先は函館。
なんとなく東京から遠くて涼しいところに行きたかった。

幸い天気も良く、函館山からの夜景を見ることができた。
カメラは、GRDIII。
F1.9だから暗いところもよく映る。Pモードで夜景もバッチリだ。

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2枚目と4枚目は、実際にはもっと暗いシーンだった。
肉眼ではよく見えないところも映してしまう。
デジタルカメラ、おそるべし。
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by cactusflower | 2011-08-24 23:07 |
友人のmayukoさんから、「ベトナムでHoa Van Tho」という花を撮ってきてくださいと言われていました。
どんな花かとハノイのホテルの方に訪ねると、「私もあまり詳しくなくて・・・」とGoogleを検索(笑)
出てきた写真はマリーゴールドのよう。そっか、って簡単に納得していて言葉の意味を聞き忘れていたのですが、今日mayukoさんから「千年の花」という意味ですよ、とコメントに書き込みをいただきました。

そうだったんですね! お年寄りにプレゼントする花だとか。

さて、それではとハノイでマリーゴールドを探したのですが、見つけられません。
9月はもう秋なので(気温は30℃以上ありますが)、街中の公園でもキバナコスモスなどの秋の花が植えられていて。マリーゴールドは夏の花だしな~。

マリーゴールドだと思って撮った写真がこれなのですが、よく見たらこれ菊じゃないですか!
あちゃー。
でも、マリーゴールドより菊のほうが、「千年」な感じがしますよね。
うーん、何が正しかったんでしょうか~。現地に行ったのにわからずじまいですみません。
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奇しくも、ハノイは今年成都千年を迎えるそうです。そのためいろいろなイベントが催されているようで、街のあちこちで舞台を作ったりライトを設置したりと、なんだかにぎやかな感じでした。
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by cactusflower | 2010-10-05 00:35 |
ベトナムの人口構成比はおおよそ、0-14歳 26%、15-64歳 68%、65歳以上 6%。
労働人口の多さは、国の近代化・工業化に大変有利であり、この人口構成は60年代の高度成長期前の日本と酷似しているそうです。

ハノイ郊外には日本や欧米の有名メーカーの工場が立ち並び、ダナンの海岸沿いではリゾート開発が延々と続いていました。日本で報道される通り、この国の経済はまさに行け行けゴーゴーな感じだな~、と実感しました。

ずいぶん景気がよさそうなので、さぞかし雇用も確保されているのかと思いましたが、現地の方に伺うと「ベトナムは若者の数が多すぎで、なかなか仕事がいきわたっていない」ということでした。

ハノイのような大都会には、近隣の農村から職を求めて若者が大量に流入していて、なかなか満足な仕事に就けない若者も多いということで、そのため、スリやひったくりなどの軽犯罪が増加しているのだというお話でした。
社会主義国でありながら、やはり経済格差は存在しているのでしょう。

ともあれ、高齢者が増え続け社会のお荷物になっていく日本と比べれば、若年層が多い国というのは、まだ未来への希望があるように思います。

さて、ハノイで見かけた未来を担う子供たち。みんな明るく元気いっぱいでした。

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帰国前夜、ホテルに帰ってみるとホテルの前の路地がやけににぎやかでした。
”Festival for children"とホテルのスタッフが説明してくれました。
どうやら、日本でいえば町内会の子供会みたいなものでしょうか? マイクを持ったおねえさんが子どもたちを盛り上げて、みんなで歌を歌ったりゲームをしたり、最後はお土産の袋菓子か何かをもらって帰るようです。

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印象的だったのは、そんな子どもたちを近所のおじさんやおばさん、あるいは20代くらいのおにいさん、おねえさん、みんなが嬉しそうに眺めていること。
地域全体で子どもたちの成長を見守っている、そんな感じが伝わってきました。
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by cactusflower | 2010-09-23 23:14 |
ベトナムというと、まず連想するのが「ベトナム戦争」って時代錯誤でしょうか?
子どもの頃、リアルタイムでニュース映像を見た記憶がおぼろげにある世代にとって、ベトナム戦争は強烈な印象として残っています。
70年代後半から80年代にかけてのアメリカ映画、ロバート・キャパや沢田教一の写真などからもずいぶん刷り込まれてしまいました。

でも、戦争終結から35年、今のベトナムには戦争の痕跡などどこにも残っていないように見えました。

ハノイの空港に着陸する前、飛行機の窓から見えたのは広々とした田畑の広がる田園風景。
水田や畑の中を、大小の川がくねくねと流れ、水面がキラキラしていました。

街の中ではぴかぴかのおいしそうな野菜や果物がふんだんに並べられていました。
温かい土地なので、米は二期作で作っているそうです。
南北に細長い国土は海に広く接しているので、海産物も豊富なようです。
豊富な水と肥沃な土地に恵まれた、豊かな国なんですね。

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ハノイで泊ったホテルは、「旧市街」と言われるエリアにありました。
細い路地が迷路のように入り組んでいて、間口が狭く奥行きの深い伝統的な作りの家が、びっしりと連なっています。
外国人観光客も大勢訪れ、観光客向けの店もありますが、ほとんどは地元の人向けの店や食堂。
普通の人々の普通の暮らしがそこかしこに見られ、とても面白い場所でした。

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ハノイは細い道でも街路樹が植えられているところが多く、木漏れ日がとてもきれいです。
でも、バイクの数が半端ではなく、みんなクラクションを平気で鳴らすので、その音と排気ガスには閉口しました。
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by cactusflower | 2010-09-22 22:45 |